くまこのうた



カテゴリ:books( 7 )


贅沢貧乏

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わたしは気に入りの本を何度でも読み返すほうで、
最近また森茉莉を読んでいた。
好きなのです。

たとえば、
薔薇や菫はその字までが美しいと言う感性、
硝子(ガラス)を見て始終妄想に浸れるところ、
好きなものはベタ褒め、嫌いなものは身も蓋もないほどの毒舌で切り落とす、

そしてついでに、
森茉莉が1月7日生まれで、かつて下北沢に住んでいて、パリかぶれであることに、

1日違いの1月6日生まれで、かつて下北沢に住んでいて、同じくパリかぶれであるわたしは、
勝手に親近感を覚えていたわけです。

今回読み返していて、巻末の年表を見たら、
晩年住んでいた場所が、
経堂の、今わたしが住んでいるところから
歩いて5分もかからないくらいの場所だったらしい。


それを何かの縁、と感じるのは
ファンのますます勝手な感情移入かもしれません。


時々、不思議なくらい、なにかに手繰り寄せられるみたいに、
一見バラバラの物事が繋がっていくことがあって、
そのたび大げさにもそれを、運命と感じたりする。

わたしは信仰も霊感もない人間だけど、
なにか大きなうねりというか、
気の流れのようなものが、
節目節目で起きている感覚はある。


そしてたぶん、そういう時期は悪くない。

今までを振り返ると、
自分が新しい場所や、新しいステージに移ろうとする時に、
そのうねりが起きて、
約束されていたように物事が繋がりだし、
わたしの背中を押してくれたように思います。


なんとなくまた、今、そんな時期な予感。
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by kumako_no_uta | 2010-04-11 07:27 | books

1Q84

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ゆぴが生まれてから、村上春樹は読まないようにしていた。

なぜなら、あの雰囲気に、世界に、
わたしは完全に引きずられてしまうため…

ひとりの時なら、好きなだけ、センチメンタルな余韻に浸っていられたけど、
体力気力勝負で待ったなしの育児中ゆえ、
極力気持ちがそっち側にいかないように、引っぱられないように、
読むもの見るもの聴くもの、なるべくドライなものを選んでいた。

が、やはり負けました。


で、今のわたしに、とても響く言葉があった。


"私という存在の核心にあるのは無ではない。
荒れ果てた潤いのない場所でもない。
私という存在の中心にあるのは愛だ。"


生きる意味とか、存在価値とか、何を持っているとか持っていないとか、
なんかすごいことしてるとかしてないとか、
そんなことより、
わたしはわたしの愛に誇りを持って、堂々と生きればよい。

そして、わたしの奥の奥にあるその神聖な場所は、
どんな手強いヤカラであれ、脅かすことはできない。
全然、まったく、1ミリたりとも。


そんなことを思ったら、体が熱くなってきて、
泣きたいくらいの気持ちになってきて、
というかすでに、涙が出ていて、
結局あっというまに、引きずりこまれている…


お祈りの言葉をとなえるみたいに、
その文章のとこばっかり、くり返しくり返し読んでしまうから、
肝心のストーリーが、ちっとも先に進みません。
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by kumako_no_uta | 2009-08-05 17:42 | books

檸檬爆弾

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週末は旦那さんにゆぴのお風呂をお願いして、
その間わたしは本を読む。
ほんの少しの時間、ではありますが。


気に入ったものは何度でも、何年でも、繰り返し読む。


今日はひさしぶりに、梶井基次郎の『檸檬』。


初めて読んだのは、高校の時、教科書で。


その頃わたしが抱いていた、言いようのない不安定さや矛盾を、
こんなにも鮮やかに、的確に、ぴたりと表現できる人がいるのかと、
びっくりして、興奮して、少し悔しいような気もしつつ、感動した。


今改めて読んでみても、全然、色褪せてない。
あいかわらず、少し悔しい。



国語の教科書がきっかけで、
いまだにわたしの「溺愛リスト」から消えない作品はほかにもある。

たとえば太宰治の『富嶽百景』。西脇順三郎の『天気』という詩。



運命的な出会いなんて、わからない。

"ここではないどこか"を必死に探そうとするけれど、
案外それは、自分の手の中に隠れていたりもして。



よく、出会いがない出会いがないってぼやく人がいるけど、
出会いがない、なんて言ってるから出会えないんじゃないか、
とわたしは思ったりする。



あれ。
なんか話がズレちゃった気がするけど、ま、いいか。
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by kumako_no_uta | 2009-04-19 02:05 | books

11月2日(日) IKEA/図書館化するわが家

臨月妊婦は今朝も5時半起きで、みのもんたの『朝ズバ!』とお友だちです。
あの番組は、早朝から政治家同士が熱く議論したり、社会問題を特集するのがいい。
どうでもいい芸能・エンタメ情報ばかりの番組より、ずっといいです。
そんなわけで、わたしはすっかり、みのもんたの虜。

というわけで、つまりはヒマなので、昨日の出来事を書いておこう。

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昨日は旦那氏とIKEAに行きました。
本当は1週間前にも行って、大きな本棚を購入したのだけど、
組み立て中に一部破損してしまったので、部品をもらいに、再度。

わがやにはすでに、旦那氏用のでっかい本棚スペースと↓
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わたし用の本棚スペースがあり↓
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しかし、前にも書いたように、とにかく雑誌大好きな旦那くんは
持っている雑誌の量が半端ではないため(現在ロフトにごっそり積み上げてある)、
寝室に、さらにおおーきな本棚が追加されることに・・・。

それでも彼の雑誌はおさまりそうにありません。

わたしは文庫本派で、しかも好きな本を何度も何度も、
ほとんど暗記してしまうくらいくり返して読むほうなので、たいして量が増えないんだけど・・・。

旦那くんは、家を図書館みたいにしたいそうです。


ところで、IKEAに行ってみると、その営業スタイルの合理性というか、
むだを省いた機能性というか、そういうのにとても驚かされます。
日本みたいに、どこでもなんでもサービス過剰、情念過剰、店員数過剰、の真逆で、
基本的にセルフ、自己責任。
でも、だからといって、わかりにくいとか、冷たい感じはなく。

自分が必要なものを、自分で吟味して、自分で選ぶ、という当たり前のこと。
でもサービスいっぱい、アドバイスいっぱいな「買い方」に慣れてると、
自分で選んでるようで、意外に選んでなかったりすることに気づく。


IKEAの、あの量と大きさには圧倒されてしまうけど、
学ぶべきところがたくさんあって、おもしろいです。
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by kumako_no_uta | 2008-11-03 06:28 | books

11月1日(土) 経堂散歩/エドワード・ゴーリー

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10月が終わり、11月に入りました。

もう、いつコタケが生まれてもおかしくない・・・けど、
一体どんなことになるのやら、初めてのことだし、人それぞれちがうことなので、
わたしにはまったく想像がつきません。
あとはなるようになる、と思うしかない。

というわけで・・・こたけ氏が生まれるまで、
あと何日かかるかわからないけど、
11月1日からの出来事を、なるべく毎日、ここに記していこうと思います。


三連休の初日は、夕方から旦那さんと経堂界隈を散歩。

クリームがたっぷり入ったタイ焼きを片手に、
商店街や、住宅街をあてもなく歩いて、いろんな話をする。
それだけなんだけど、それがとっても、楽しいんだなー。
おなかが重いよーと言いながら、気づけば2時間以上歩いていた・・・。


最後に経堂駅前の区立図書館に寄って、おもしろそうな本をさがし・・・

『憑かれた鏡 エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談』
『色で読む中世ヨーロッパ』
の2冊を借りることにしました。
(あと、借りなかったけど、『魔女ひとり』っていう絵本も怪しくてよかった。)


エドワード・ゴーリーの絵本は何冊か持っているけど、不気味で大好き。
これとか、これとか・・・↓
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その人がセレクトしている怪談だもの、おもしろくないはずがない!

あと、「色」については、いろんな国のいろんな文化において
どんな意味や象徴として扱われているのか、前から興味があったので。


というわけで来週は、本でも読みながら、こたけの登場を待ちましょう・・・。
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by kumako_no_uta | 2008-11-02 19:04 | books

古本屋散歩

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妊娠37週に入ったので、産休謳歌の日々もあと少し。

今日は天気がいいので、午前中に洗濯やそうじを済ませて、
お昼にパンでも買いにいこうかと、
散歩に出かけました。


近所の、「おかあさん」と呼ばれている猫が、日向で昼寝している。
緑道を歩くと、地面にはたくさんの、落ち葉、どんぐりの実。
平和な秋の午後です。

経堂・農大通りにある古本屋に寄り道し、
まんまとそこではまりこんでしまった。


一目惚れして購入したのは
『MAPS OF THE HEAVENS GIFT WRAP』、2千円也。

占星術や、聖書をモチーフにしているらしいポスターが4パターン綴じこまれた
なんとも魅惑的な一冊!
こういうのをわたしは壁に貼りたかったのだ!


ただでさえ、わが家は、
わたしの描いた絵や作ったもの、シノワズリとアジアンと魔術風味が混じり、
だいぶおかしなことになっているのに(そこがわたしはとても気に入っている)、
このポスターを貼ったら、またパワーアップしますね。


旦那くんは、シンプルで無機質なほうが好みだから、
よく我慢してくれていると思う。

でもまあよいのだ、
彼は彼で、もともとの職業がら(ライター)、雑誌おたくなので、
部屋は常にあらゆる雑誌であふれかえっているのです。
散歩に出かけるたびに、「パトロール」と称して本屋に長居するのが彼の習性。


ここに来月コタケが登場したら、
わが家はさらにカオスと化していくことだろう・・・。
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by kumako_no_uta | 2008-10-21 15:24 | books

はっぴぃさん

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今週いっぱいで仕事おさめ、9月から産休に入るわたしに、
仲よしのデザイナーさんからプレゼントが届きました。

そのデザイナーさんが大好きだという、荒井良二さんの絵本、『はっぴぃさん』。


わたしと、うちの旦那さんのイメージでセレクトしてくれたそうで、
読んだら、じーんとして、涙が出た。


のろのろのぼくと、あわてんぼうのわたし。
ほんとにうちの夫婦みたい。
どっちがどっちかは、おいといて・・・。


しかもなんと、
荒井良二さんご本人のサインまで!
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しあわせです。
大事にします。
たくさんねがいごとをします。


ほんとにうれしかった。
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by kumako_no_uta | 2008-08-25 23:45 | books


わたしのこころにひびく   おと・いろ・ことば
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