わが子であっても、母親であるわたしの所有物ではない、
別の人格と個性と嗜好をもつ存在である。
と、いつも自分に言い聞かせている。
言い聞かせてはいるけれど、
やはりいつのまにか、わたし自身の劣等感を子どもに押しつけていたり、
ダメだろう苦手だろうと勝手に決めつけてしまっていたりする。
できないと決めつけるな。
親のやり方や経験がベストだなんて、うぬぼれるな。
子どもたちの姿は、時々わたしに喝を入れてくれる。
逆上がりができるようになった時の長男の顔。
小さい体で、倒れそうになる自転車を必死で立て直す次男の姿。
できないできないと決めつけて、挑戦しなくなったのは、わたしのほうだ。
ちなみにハイハイと伝い歩き真っ盛りの三男は、
キッチンに入らないよう柵をつけたものの、自ら見つけた裏ルートを使ってハイハイしながら侵入してくる。
困るんだけど、なんというか、なんとしてでもそこに行きたいというそのガッツに、感動してしまう。